芥川賞・直木賞

芥川賞・直木賞は両方受賞できない!理由をわかりやすく解説!

日本文学賞の中でも有名なタイトルと言えば

【芥川賞】と【直木賞】です。

1935年に創設し80年以上の歴史があり、上半期と下半期の年に2回発表されます!

少し前では芸人の又吉直樹さんが芥川賞を受賞し、話題を呼びました。

 

誰もが一度は耳にしたことのある「芥川賞」「直木賞」ですが、

実はこの権威のある賞は2つ両方は受賞出来ないんです!

 

いったい何故なんでしょうか?

せっかくならタイトルを全部獲りたいと思いますよね?

 

そこで今回は「芥川賞・直木賞は両方受賞できない!理由をわかりやすく解説!」と題しまいて、両方受賞出来ない理由などを解説していきます。

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芥川賞・直木賞は両方受賞できない!理由をわかりやすく解説!

芥川賞と直木賞

冒頭でもお伝えしたように、芥川賞と直木賞は両方受賞することは出来ません。

理由は、

芥川賞と直木賞の選考の規定により片方の賞を取った作家は、もう片方の賞を受賞出来ないと定められているから

だったんです。

✔過去に芥川賞を取った人は、直木賞の候補にはなれません。

✔過去に直木賞を取った人は、芥川賞の候補になれません。

 

また、芥川賞と直木賞に選ばれる対象が違うことも理由にあげられます。

【芥川賞の選考対象】

①基本的に作家として活躍し始めの新人作家に与える

②純文学に与える賞

③短編、中編で文芸誌

【直木賞の選考対象】

①ある程度知名度のある中堅作家

②大衆文学(エンタメ小説)

③長編で単行本化

 

↑日本文学振興会のホームページにも記載されています。

このように、芥川賞と直木賞には選考理由も違うんですねー。

芥川賞・直木賞に両方ノミネートした作品があった!

驚き

芥川賞と直木賞のダブル受賞することはできませんが、

なんと、1作品で芥川賞と直木賞のダブルノミネートされた作品が過去にあったんです!

その作品がこちら↓

 

芥川賞と直木賞のダブルノミネート作品
✔第21回(1949年) 中村八郎 「桑門の街」
✔第25回(1951年) 柴田錬三郎 「デスマスク」
✔第28回(1952年) 松本清張 「或る「小倉日記」伝」
✔第39回(1958年) 北川荘平 「水の壁」

 

このように4作品が芥川賞と直木賞にダブルでノミネートされていました!

かつてはこの二つの賞は別々の日に選考していたたそうです。
直木賞候補として上げられた松本清張の「或る『小倉日記』伝」は、この年の選考委員をしていた作家の永井龍男さんから
「この作品は芥川賞向きの作品だから、芥川賞で審査してはどうか?」
と発言し、急遽芥川候補に変更され見事芥川賞を受賞しています。

いずれも今から60年以上前の話で、両賞を取り巻く環境が今とはまるで違います。

今の時代ではダブルでノミネートされることはありません。

しかし、60年前にはダブルノミネートされていた過去があったんですね!

 

芥川賞・直木賞は両方受賞できない!が別な賞ならダブル受賞は出来る!

芥川賞と直木賞は二つ受賞することは出来ませんが、他の賞らならダブルで受賞することが出来ます!

2017年に恩田陸さんが「蜂蜜と遠雷」で直木賞を1月に受賞したのち、4月に本屋大賞を受賞しました!

 

本屋大賞とは、2004年に設立されたNPO法人本屋大賞実行委員が運営する文学賞です。

 

直木賞や芥川賞などは、選考委員が作家や文学者が多いのに対し、

本屋大賞は「新刊を扱う書店員の投票」によって候補作品や受賞作が決まるんです!

その人気ぶりも芥川賞や直木賞を超えるほどのものです。

 

「全書店員が選んだ一番売りたい本」をキャッチコピーとしていて、部門もたくさん分かれていて見るほうも面白いです。

 

このように、芥川賞か直木賞どちらかを受賞し、別な賞を取ることは可能なんです。

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芥川賞・直木賞は両方受賞できない!まとめ

今回は「芥川賞・直木賞は両方受賞できない!理由をわかりやすく解説!」と題しまして、芥川賞と直木賞を両方受賞出来ない理由について調査いたしました。

まとめると、

・規定により芥川賞と直木賞は二つ受賞することは出来ない。

・過去には、1つの作品で芥川賞と直木賞の2つの候補になった作品もあった。

 

芥川賞や直木賞は作品も評価されることはもちろんですが、作者も注目される賞です。

今回も芥川賞・直木賞の受賞発表が近づいてきましたが、どんな方のどんな作品が選ばれるんでしょうか?

楽しみですね♪

最後までご覧いただきありがとうございました。

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